本研究において、波長1600 nm,エネルギー0.55 mJ、パルス幅10フェムト秒、繰り返し周波数 1 kHzの出力をもつ高安定な光パラメトリックチャープパルス増幅器を用いて、軟X線領域にわたる高次高調波発生実験を行った。また、世界で初めて、水の窓領域での電場波形依存高次高調波発生に成功した。この観測により、軟X線アト秒パルス発生を間接的に示すことができた。またこの軟X線高調波を測定するため光パラメトリックチャープパルス増幅器の出力増強を行い、これによって軟X線アト秒パルス計測(光電子分光)ならびに超高速軟X線吸収分光が可能となり、現在鋭意アト秒パルス計測の実験を行っている。
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