本年度はまず高分解能素子の原理検証を行うため、ピクセル化が進んでいるシンチレータ結晶と光検出器を用いた高分解能素子の検討を行った。光検出器としては2mm角500μmピッチのSiPM(Silicon Photomultiplier)アレイおよびPSD (Position Sensitive Detector)タイプの光検出素子を用いて検出実験を行った。また外部の大型検出器としてはGAGG結晶およびAPD検出器を用いたPETモジュールを作製し、144チャネルに関して動作確認を行った。本検出器からの信号はToT (Time over Threshold)方式を用いて読みだすASIC (Application Specific Integrated Circuit)を用いて作製し、またFPGA (Field Programmable Gate Array)を用いてコインシデンス測定を行うシステム及びデータ取得ソフトの開発を行った。これにより非対称PET型のコインシデンスシステムの設計を完了した。
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