相対論的ジェットと周囲のガスとの相互作用により形成される“活動銀河核(AGN)ジェット残骸(繭とシェルで構成)”の力学進化とその残骸からの熱的・非熱的放射を整合的に解き、AGNジェット残骸からの多波長スペクトルの時間進化を調べた。これにより、AGNシェルでの粒子加速や磁場増幅の素過程について議論を行った。さらに、AGNジェット残骸の力学モデルから制限される繭の全圧と繭の状態方程式から、繭のプラズマ組成に制限する方法を考案し、ジェットパワーの既に分かっている電波銀河4天体に適応した。その結果、全ての4天体に対して、電子・陽電子ペアプラズマの混在が必要不可欠であることが分かった。
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