研究課題
本年度は、前年度より投稿していた長周期トランジット惑星の発見論文がAstrophysical Journal誌より出版された(Uehara, Kawahara, Masuda et al.)。この方法論をケプラー衛星の残りの20万天体に適用し、さらなる候補を発見した。これらは今後、すばる望遠鏡等によるフォローアップ観測を経て、恒星パラメタを決定し、惑星の軌道周期と半径を決定したのち、より大規模なカタログとして公表予定である。これによりはじめて木星サイズ以下の雪線付近(と以遠)の惑星ポピュレーションを確定できるであろう。さらにプレリミナリーな結果をもとに惑星形成論のグループと共同研究を始めることができた。また、我々の行った長周期惑星探査が、そのまま氷リング探査のターゲットに応用できることに気づき、ケプラー衛星での惑星リング探査を実施した。このサーヴェイでは、一つの可能な候補天体KIC10403228を発見し、Aizawa et al.としてAstronomical Journa誌lに出版された。今後のフォローアップ観測による詳細な性質決定を予定している。直接撮像キャラクタリゼーションでは、時間周波数解析による新たなキャラクタリゼーション法を前年度提案していたが、これがAstrophysical Journal誌に出版された。現在のところ、雲の存在下などのより普遍的な状況でもなりたつかどうかGlobal Circulation Model(全球気候モデル) を用いた模擬観測シミュレーションでの確認を行っているところである。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
Astronomy and Astrophysics
巻: 600 ページ: 100
10.1051/0004-6361/201628400
Astronomical Journal
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
Astrophysical Journal
巻: 822 ページ: 2
10.3847/0004-637X/822/1/2
巻: 822 ページ: 112
10.3847/0004-637X/822/2/112