近年、地球サイズの太陽系外惑星までもが発見されるようになった。しかし、直に空間分解して見ることのできない系外惑星において、今後、惑星本体の性質を調べたり、惑星の形成・進化を制限したり、惑星上の生命現象に迫ったりできるだろうか? 本研究では、太陽系外惑星におけるリモートセンシング方法論の構築を行った。具体的には将来の直接撮像観測による光度変動データから軌道傾斜角の推定法を確立した。また、コロナグラフに高分散分光を用いるという新しい装置概念を提唱し開発をおこなった。これまでキャラクタリゼーションが難しいとされてきた長周期惑星のトランジットを検出する方法論を確立し、7個の長周期惑星を発見した。
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