研究成果の概要 |
点源専用と思われがちな「ニュートン」衛星の分散分光器RGSを、比較的コンパクトな超新星残骸(Kepler’s SNR, SNR 0509-67.5)、及び大きく拡がった超新星残骸(Puppis A, Cygnus Loop)の局所的に明るい構造に対して用いることで、超新星残骸のX線精密分光を世界に先駆けて実施した。その結果、電荷交換反応由来のX線の確立、爆発破片の運動、窒素が豊富な星周物質の検出など、多岐に渡る興味深い成果を出すことに成功した。さらに、X線精密分光から派生して、可視光や極端紫外線による高分散分光観測への着想も得た。
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