本研究により、暗黒物質用液体キセノン検出器において重要となる10keV以下の低エネルギー事象に対する検出器の応答の理解を可能にする新しい低エネルギーエックス線源を開発し、検出器を構成する液体キセノンの吸収長・散乱長、検出器容器表面の反射率等の光学パラメータの決定を行うことで検出器の低エネルギー領域での不定性を小さくし高精度化することに成功した。 このように低エネルギー事象に対するエネルギー決定精度等を改良した液体キセノン検出器を1年以上安定運転させることで、暗黒物質粒子によって引き起こされると期待される検出事象頻度の季節による変動を探索することで暗黒物質探索を行った。
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