研究概要 |
平成25年11月にフェルミ国立加速器研究所 (FNAL) から SeaQuest 実験へ陽子ビームが供給され始め、SeaQuest 実験は物理データを収集する為のビーム実験を開始した。先ず強度の低いビームを用いて検出器の各部分 (トリガー, データ収集系, ホドスコープ, ワイヤーチェンバー) を調整した。これは、本研究を含む SeaQuest 実験の全ての研究目的にとって必要なステップである。 本研究を遂行する上で特に重要なのはビーム強度の精密測定である。平成24年3-4月のテスト実験に基づいて検討を重ね、2台の装置を組み合わせてビーム強度を測定する事にした。一つはビーム強度の相対値を高速 (20 nsec ごとの時間変動) に測定する装置であり、もう一つは絶対値を低速 (5 sec 内の積分値) に測定する装置である。 相対値測定器の製作を平成25年11月に完了し、実験全体のデータ収集システムと連動したデータ読出を平成26年1月に実装した。 絶対値測定器の設計を平成25年10月に完了し、主要部分 (ビーム電流検知部, 信号増幅器) を平成26年1月までに製作した。
|