• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

ヒッグスとフェルミオンの結合定数測定による新現象探索とそのためのトリガーの研究

研究課題

研究課題/領域番号 25800146
研究種目

若手研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

隅田 土詞  京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (80624543)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード研究開発 / トリガー構築 / 物理解析
研究概要

ヒッグス粒子がタウ粒子に崩壊しさらにミューオンに崩壊する事象に対して、LHC の増強後においてもトリガー効率を高く保つための研究を行った。本年度は特に、エンドキャップ部ミューオントリガー検出器とトロイド磁場の内側に置かれたハドロンカロリメータとのコインシデンスを取り、トリガーのミューオンに対する純度を上げるための研究を行い、これをレベル1トリガーの時点で構築する方法について、詳細に検討した。その結果、検出効率の低下を 3%以内に抑えながら、背景事象によるトリガー数を 85% 以上排除できることが判明した。
また、上記ミューオントリガーにおけるハドロンカロリメータの信号を利用して、ヒッグス粒子が b-クォークに崩壊する事象(H->bb)において B-ハドロンが細分化の早い段階でミューオンを含むセミレプトニック崩壊をした場合に対する、低レベルトリガーでの効率を改善する方法についての研究を行った。また H->bb 測定における b-ジェットのエネルギー分解能の改善方法についても詳細な研究を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在 LHC は 2015年4月の運転再開を目指した改良中である。現在までの研究の進展から、この期間中に新しいトリガー方法をATLAS検出器に実装することは可能であると思われる。

今後の研究の推進方策

2014年度中に新しいトリガー方法の実装を完了し、宇宙線を用いた実機でのテストを行う。2015年の LHC 再開後すぐに、陽子衝突事象を用いたトリガーの検証を行い、トリガーロジックのさらなる改良を行う。

次年度の研究費の使用計画

小額であり、使用計画の範囲内である。
26年度の研究計画におけるトリガーボード購入費等に加算する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Measurements of Higgs production and couplings using diboson final states with the ATLAS detector at the LHC2013

    • 著者名/発表者名
      ATLAS Collaboration
    • 雑誌名

      Physics Letters B

      巻: 726 ページ: 88-119

    • DOI

      10.1016/j.physletb.2013.08.010

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Evidence for the spin-0 nature of the Higgs boson using ATLAS data2013

    • 著者名/発表者名
      ATLAS Collaboration
    • 雑誌名

      Physics Letters B

      巻: 726 ページ: 120-144

    • DOI

      10.1016/j.physletb.2013.08.026

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi