本研究では、宇宙物理学最大の問題の一つとして考えられている宇宙ジェットの構造について解明するため、宇宙最大級のジェットを持つと考えられているガンマ線バーストに対してガンマ線観測衛星フェルミを用いた高感度観測を実施した。多くのガンマ線バーストからのガンマ線放射を捉え、ジェットの放射機構が従来の描像では説明できないことや、ジェットの運動速度について明らかとした。また、将来計画として進めたASTRO-H衛星搭載ガンマ線バースト検出器開発を予定通り実施でき、衛星軌道上で問題なく動作させることに成功した。
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