本研究では、高輝度ハドロン衝突実験のビーム輝度増強の伴う膨大なデータをリアルタイムで選別収集することを可能にする、新しいハードウェアの飛跡認識方法を確立することを目的としている。 本研究ではXilinx社のVC707評価ボードを使用しVertix-7 FPGAにて開発を行った。 実装された3連奏メモリの応用からなる飛跡認識法はFPGAに実装され、期待された通りの性能を発揮した。実際には同じ分解能での飛跡認識を約30%程度のメモリサイズで実装することが可能となった。これらの結果は今後のFPGA-ASIC技術の予測される進化と共に、今後の速度を要する飛跡認識や画像認識などにも応用可能である。
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