高強度モノサイクルテラヘルツパルスによる超伝導状態の非断熱的励起という手法を初めて実現し、素粒子物理のヒッグス粒子に対応した超伝導秩序パラメーターの振動現象、いわゆるヒッグスモードを観測することに成功した。またギャップ周波数以下の狭帯域高強度テラヘルツ波を用いることで秩序パラメーターをテラヘルツパルスの2倍の周波数で強制振動させることに成功し、さらにこの駆動周波数とヒッグスモードの周波数が一致した時に共鳴が生じて巨大な第三高調波が発生することを発見した。これは線形応答では光と相互作用しないヒッグスモードを非線形応答領域で共鳴させることに成功した例として大きな注目を集めた。
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