高分子系ではミクロスケールからマクロスケールまで、幅広いスケールにわたり階層的な高次構造が形成される。高分子系を理論的に、あるいはシミュレーションで効率的に取り扱うためには適切なスケールに着目したモデルの構築が必要である。 本研究では高分子系で形成される高次構造を基本単位とすることで効率的かつ自然な粗視化モデルを構築することを試みた。特に結晶性高分子のラメラスケールの構造や高分子発泡体のセル構造を主な対象としてモデル化を試みた。また、粗視化モデルの解析のための手法についても合わせて検討を行った。
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