新トラッキング法を用いて個々の低気圧特性の詳細な定量化に関し、以下の3点を実現した。(A)対流圏界面付近の渦の幾何形状と渦の力学の関係を明らかにした。とくに、これまで誰も直接示していない渦の楕円形状と渦の西風運動量輸送の整合性に着目した。(B)熱帯低気圧へ新トラッキング手法を適用した。とくに、気象格子点データより、個々の台風の特性を明らかにしながら、客観的に追跡する方法を確立した。(C)日本付近を通過する温帯低気圧カタログを作成した。とくに、過去の気象統計と並び立って気象情報の現業利用に資するよう、主観的な天気図と整合性の高いものを公開した。
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