研究実績の概要 |
巨大惑星の深部大気・中心核など , 流体層が系のスケールハイトよりも大きな場合を念頭においた回転球殻中の圧縮性流体の対流運動とこれに伴なうダイナモ作用を数値的に調べることを目的とする, 回転球殻中の圧縮性磁気流体を解くための数値コードを開発し, これを用いた基礎的な数値実験を遂行した. 開発した数値モデルの単体実行性能は良好であるものの, 並列化効率はまだ改善の余地がある. なお, 今回開発したモデルは SPMODEL: Hierarchical Spectral Models for Geophysical Fluid Dynamics の一環として http://www.gfd-dennou.org/library/spmodel/index.htm にて公開している. 対流運動とこれに伴なうダイナモ作用を調べるための基礎として, 線型安定性を広い範囲で調べ, 臨界構造を明らかにした. また, 巨大惑星の中心核の状況として想定される, 上部に安定成層領域が存在する場合についての運動の貫入について調べ,表層で観測される磁場の強度と貫入距離に関するスケーリング則を提唱した.
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