研究課題
昨年度から作成を始めていた通信スレッドを用いた通信時間隠蔽手法は、通信時間の隠蔽という点では利点があるが、計算に割り当てるスレッドが減るため、計算自体の性能が下がる可能性があった。このため、通信スレッドの概念を進化させ、通信とその結果が必要な計算を行うスレッドHaloスレッドを作成した。このように通信結果が必要な計算までも同じスレッドに担当させると、他のスレッドとは同期を取る必要が無く(通信結果が必要無いため)、同期待ち時間の排除に成功し、また、一定量の計算もHaloスレッドでは行われるため、計算自体の性能低下もある程度抑えることが可能となった。この手法により高並列時においても並列性能を維持できるようになった。また、昨年に引き続き陰解法の調査を行い、見たい現象(イオンー電子の挙動の違い)をグローバルに計算するためには陰解法で解く場合であっても時間分解能を上げる必要があり、陽解法と比べて計算時間的にはそれほどアドバンテージがあるものではなく、むしろ現象自体がなまる傾向がある分、最適な手法ではないという結論に至った。
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Earth, Planets and Space
巻: 67 ページ: 49 (8pp.)
10.1186/s40623-015-0216-0
Proceedings of the International Conference for High Performance Computing, Networking, Storage and Analysis (SC '15)
巻: 78 ページ: 12
http://dx.doi.org/10.1145/2807591.2807638