近接場超短パルスによって貴金属ナノ構造体中でプラズモンの波束を生成し、そのダイナミクスを時空間分解測定によって観測、さらにパルスの位相変調によって波束を制御することを目的としている。波束の観測を可能とする超高速近接場測定装置の開発を行った結果、15フェムト秒のパルス幅を実現した。さらに、時間分解近接場測定を金ナノロッド構造に対して行うことによって、複数のプラズモンモードを励起した波束のダイナミクスを観測することに世界で初めて成功した。さらに、時間分解イメージングによって波束のダイナミクスを制御できることを実証した。
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