研究課題
若手研究(B)
井桁の構成成分 (4 本の棒) の上下を互い違いに組んだ構造は、組井桁 (くみいげた) と呼ばれている。組井桁は組む方向の違いにより二種類の鏡像異性体が存在する。特異なキラル構造を持つこの種の化合物は新しい機能発現に有用であると考え、本骨格の構築および性質調査を行った。軸性キラルなビナフチルと直線性の高い骨格を環状に連結させることで組井桁型化合物を得た。また、吸収・円二色性スペクトルや量子化学計算などにより、得られた化合物の立体構造や光学特性を明らかにした。
有機化学