研究課題
若手研究(B)
マグネシウムカルベノイドは、一つの炭素原子にマグネシウム原子と塩素原子が結合した反応中間体である。この化学種は、求核性と求電子性を併せ持つ。このマグネシウムカルベノイドの特異な反応性を利用して、シクロアルケンを含む種々の環状化合物を与える分子内反応の開発に成功した。DFT計算の結果から、マグネシウムカルベノイドの分子構造は一般的な有機分子の構造から逸脱しており、それが特異な反応性の要因となっていることが明らかとなった。
有機金属化学