研究課題
若手研究(B)
結晶状態での機能スイッチングの創製を念頭に、本研究では、ペプチド環状錯体の結晶ナノ空間の構造変換特性とその吸着特性への影響について調べた。詳細な構造解析から、ペプチド骨格間の水素結合の切り替えがスムーズな構造変換に有用であることを明らかにした。また、ペプチド環状錯体の結晶ナノ空間が、骨格の拡張を伴いながら選択的なガス吸着を示すことを明らかにした。これらの研究を通じて、合成したペプチド錯体結晶が、外部刺激に応じた機能スイッチングの創製に適したモチーフであることが分かった。
錯体化学