研究課題
若手研究(B)
本研究では、短波長増感機能を示す機能性置換基を分子内に有する高性能な自己共増感型錯体色素の開発を目的として、ターピリジン配位子上に様々な置換基を導入した新規ルテニウム錯体色素の系統的な合成を行った。ターピリジンの4位に2-ヘキシルチオフェンを導入した配位子を持つルテニウム錯体色素(TUS-38)を用いた光電変換デバイスにおいては、既存の高性能ルテニウム錯体色素を用いた場合の光電変換効率(10.9%)よりも高い、世界最高レベルの光電変換効率(11.9%)を得ることに成功した。
無機化学、錯体化学、色素、光電変換