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2014 年度 実績報告書

局所エネルギー入力による液滴乾燥パターンの制御

研究課題

研究課題/領域番号 25810049
研究機関京都大学

研究代表者

向井 貞篤  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30371735)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード乾燥パターン / 非平衡開放系 / コロイド
研究実績の概要

ポリスチレンビーズ分散液を用い、レーザー照射によるコーヒーリング形成の変化を検討した。直径1 μmのビーズ分散液10 μlをガラスボトムディッシュ上に滴下し、蓋をした状態で、波長1064 nm, 200 mWのレーザーを液滴の中央、および端に照射しながら乾燥させた。レーザーを照射しない場合と比較し、どちらも荒れたリング構造を形成した。特に液滴端に照射した場合は、放射状の乾燥パターンが得られた。
ゲル微粒子からなる構造形成として、ナノゲル分散液を用いた実験を行った。アクリロイル基を導入した疎水化プルラン(CHPOA)、末端にアクリロイル基を付与した4分岐ポリエチレングリコール(PEGOA)、光反応開始剤を用いて、アクリロイル基をUV照射により反応させゲル化すると同時に、液滴を乾燥させ、ナノゲルのリング構造を形成する手法を試みた。CHPOAとPEGOAがモル比5:1、CHPOA の終濃度が15 mg/ml になるように混合し、これをスライドガラスに巻きつけたテフロンフィルターに10 μL滴下して室温で放置した後、365 nmのUV光照射を15分間行った。その後再び室温で乾燥させ、顕微鏡で観察した。CHPには蛍光色素を付与しており、この蛍光よりナノゲルの分布を調べたところ、ナノゲルがリング状に残った構造が観察された。3D測定レーザー顕微鏡で表面形状を調べたところ、ドーム状に盛り上がっており、PEGが中央に多く存在していることが分かった。また、中央の高さはPEGの混合比を下げると低くなった。そこでPEG を含まないCHPOAのみの分散液でも同様の実験を行ったところ、ナノゲルのリング構造が確認された。この光架橋ゲルには蛍光を付与したCHPOAしか含まれていないことから、蛍光強度が厚さにほぼ比例すると考えられ、リング様の構造が作成できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 非平衡状態を利用したコロイド分散液の乾燥パターン制御2014

    • 著者名/発表者名
      向井貞篤, 橋本良秀, 田原義朗, 澤田晋一, 秋吉一成
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      中部大学(愛知県・春日井市)
    • 年月日
      2014-09-07 – 2014-09-10
  • [学会発表] 非平衡状態を利用したコロイド分散液の乾燥パターン制御2014

    • 著者名/発表者名
      向井貞篤, 橋本良秀, 田原義朗, 澤田晋一, 秋吉一成
    • 学会等名
      コロイドおよび界面化学討論会
    • 発表場所
      東京理科大学(東京都・新宿区)
    • 年月日
      2014-09-03 – 2014-09-05

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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