本研究では、家蚕絹フィブロインの末端ドメインに着目し、繊維化プロセスにおける末端ドメインの役割の検討を行った。末端ドメインの立体構造解析を行うため、末端ドメインタンパク質のみの大腸菌発現系の構築を行った。絹フィブロインcDNAから末端ドメインのDNA配列をPCRによって取得し、プラスミドの構築に成功した。次にこのプラスミドをタンパク質発現用コンピテントセルE.coli BL21(DE3)に形質転換し、様々な条件で培養を行ったが目的タンパク質の生産は確認されなかった。現在、DNA配列の検討および異なるコンピテントセルや無細胞系でのタンパク質発現系の構築を進めている。
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