研究課題
若手研究(B)
本研究では、高分子ゲルの網目構造の精密制御を目指した新たなゲル合成法として、「前架橋法」の確立を目的とした。前架橋法とは、低分子重合開始剤を高効率に架橋させることによって得た網目状開始剤を用いて、網目拡大重合を行うことによってゲルを得る方法である。前架橋法の確立に向け、(1)「重合中にビニル基間の距離を変化させる架橋剤の合成およびそれを用いたゲル化」、(2)「末端架橋反応による均一網目ゲル合成」、(3)「ゲルの構造制御に基づく膨潤挙動制御」について検討を行った。
高分子化学