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2013 年度 実施状況報告書

単一粒子ナノ加工法によるセンサー機能を持つ高分子ナノアクチュエータ群の創成

研究課題

研究課題/領域番号 25810129
研究種目

若手研究(B)

研究機関阿南工業高等専門学校

研究代表者

大道 正明  阿南工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (10625453)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード単一粒子ナノ加工法 / ナノワイヤ / 粒子線 / タンパク質 / 高分子 / アクチュエータ
研究概要

単一の高エネルギー荷電粒子を高分子薄膜(タンパク質などの生体高分子などを含む)に照射することで、粒子の飛跡に沿った円柱状の領域に高密度のエネルギーが付与される。そうすると、その部分にのみ高分子架橋反応が起こり、高分子の性質を反映する均一な高アスペクト比を有するナノワイヤ群が形成される。本研究課題においては、このナノワイヤ群の形成手法である単一粒子ナノ加工法を利用して、特定の物質や刺激に対して可逆的に応答するインテリジェントナノアクチュエータ群の創成し、生物・医学などへの応用を目的とする。平成25年度においては、温度応答性高分子であるPoly(N-isopropylacrylamide)と親水性高分子であるPolyvinyl pyrrolidoneからなる連結ナノワイヤ群のアクチュエータとしての機能を評価したところ、温度刺激による形状変化によってポリスチレンナノ粒子の吸着を制御できた。さらに、アビジン-ビオチン相互作用を利用してビオチン化したヒト血清アルブミンからなるタンパク質ナノワイヤへHorse radish peroxidaseの固定化に成功し、活性を保持していることを確認した。本手法はアビジンもしくはストレプトアビジンを結合させたタンパク質であれば、自由自在に固定化することができ、さまざまな酵素活性を持ったナノワイヤ群の創成が可能となる。以上より、本年度は順調に計画を推進することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度において申請時に挙げたアクチュエータ部分の形状変化によってナノ・マイクロ粒子の吸着制御、センサー部分の酵素活性を有する機能性ナノワイヤの形成という主要な二つの課題に対して成果が得られた。

今後の研究の推進方策

平成25年度の年度目標は達成し、研究は順調に進行しているため、平成26年度は、予定通りこれらのアクチュエータ機能とセンサー機能を連動させたインテリジェントナノアクチュエータ群の形成を目指す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Fabrication of enzyme-degradable and size-controlled protein nanowires using single particle nano-fabrication technique2014

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Omichi, Atsushi Asano, Satoshi Tsukuda, Katsuyoshi Takano, Masaki Sugimoto, Akinori Saeki, Daisuke Sakamaki, Akira Onoda, Takashi Hayashi, Shu Seki
    • 雑誌名

      Nature Communications

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1038/ncomms4718

    • 査読あり
  • [学会発表] 単一粒子ナノ加工法を用いた1次元ナノアクチュエータ群の創成2013

    • 著者名/発表者名
      大道正明・丸井裕美・佃 諭志・杉本雅樹・関 修平
    • 学会等名
      第62回高分子討論会
    • 発表場所
      金沢大学角間キャンパス
    • 年月日
      20130911-20130913

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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