単一の高エネルギー荷電粒子を高分子薄膜に照射することで、粒子の飛跡に沿った円柱状の領域に高密度にエネルギーが付与される。その部分にのみ架橋反応が起こり、ナノワイヤが形成される。本研究では、この単一粒子ナノ加工法(SPNT法)を刺激応答性高分子することで温度や光刺激などの外部刺激に応じて可逆的に形状を変化させるナノアクチュエータ群の形成に成功した。さらに、このナノアクチュエータ群の形状の変化によってナノアクチュエータ表面へのポリスチレンナノ粒子の吸着を制御することにも成功した。また、SPNT法をタンパク質に適用することで酵素活性を有するタンパク質ナノワイヤ群の形成にも成功した。
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