オイルフィルム干渉計測法を,風洞試験で実用的なツールとして発展させるべく,実験的に従来手法の改良に取り組んだ.局所計測に対応させるために液滴直径を従来の5mm程度から1mm程度に縮小し,垂直面での計測にも対応させるために塗布による方法での評価も行い,これらの有効性を確認した.本手法を用いてNACA0012翼を用いた翼負圧面での計測を行い,よく使われる金属加工法と特別な表面加工をせずに市販のフィルムをはり付けることで実施した.この計測結果を,数値解析による従来研究と比較し,翼面の再付着点から後縁付近に至る領域では,局所抗力係数の実験値と解析値の差異が3%程度以内となり,一致のよい結果が得られた.
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