低温プラズマ放電による着火促進効果を調べるため,常温・大気圧雰囲気下で低温プラズマ放電の分光分析を行い,プラズマの放電により生成される化学種を調べた.使用した放電プラグには4極の放電電極を有する.低温プラズマ放電とアーク放電を比較すると,低温プラズマに置いては,酸素イオンが検出されるが,従来の点火システムを用いたアーク放電においては検出されなかった.これより,酸素イオンの生成が,低温プラズマ放電による着火促進要因であると推察される.ただし,酸素イオンの検出信号のS/N比は低いことが課題として残っている.
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