レーザー光による着火手法の確立には燃料噴霧中におけるレーザー着火特性を十分に理解しておく必要がある.レーザー着火については,気体燃料を対象とした報告がほとんどであり,液体燃料について噴霧特性と着火特性が「定量的に評価」された報告はない.そこで,燃料噴霧中におけるレーザー着火特性の調査を行い,噴霧特性およびレーザー光の集光特性と着火特性を定量的に評価するとともに噴霧中におけるレーザー着火のメカニズムを明らかにすることを試みた.その結果,噴霧中では噴霧液滴により多数のプラズマの生成が確認され,さらにエタノール蒸気の場合と比べ低い入射エネルギーにもかかわらず多点での着火が可能であることが分かった.
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