超流動ヘリウム冷却の医療分野への応用に関する検討を行った。凍結外科用クライオプローブを模擬した同心二重円管流路を作成し、伝熱特性を明らかにした。実験は、二重円管流路の外管壁面に取り付けた温度センサおよび圧力センサを用いて、熱侵入を模擬したヒータを加熱し、液体窒素が流動する際の温度・圧力変動を計測した。温度測定により、熱伝達率と流量の関係を明らかにすることができた。管内の流動状態の変化により熱伝達特性が変わることを確認できた。また、圧力測定より、約200 Hzにピーク周波数をもつ振動を伴って流動していることが分かった。
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