本研究ではCFRPと金属の接着構造物の動特性を設計段階で予測することを目的に下記の検討を行った. ・減衰を考慮したCFRPのモデル化.異方性を有するCFRPの減衰を複素弾性率で表現することで,ハット型試験片のモード毎に異なるモード減衰比を定性的に予測可能であることを,複数の積層構成の試験片で示した. ・接着のモデル化.ハット型CFRP,金属平板をシェル要素,接着剤をソリッド要素でモデル化する方法で,低次の固有振動数を相対誤差5%以下で予測可能であり,減衰も定性的に予測可能であることを示した.また接着剤の物性値よりも,接着幅など接着剤の形状が動特性に与える影響が大きいことを明らかにした.
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