乳がんや前立腺がんなどの診断,筋疲労の把握などにおいて,生体軟組織の硬さを定量的に求めることは重要である.この硬さ計測により,インターネットを利用した在宅の遠隔診断やスクリーニング診断などへの応用が考えられる.本研究では,生生体軟組織のヤング率を計測するために,軟組織をばね・質点で構成される1次元多自由度集中系にモデル化し,押込み試験を用いて柔軟物のヤング率を計測する方法を提案した.この手法では,多層の場合の各層のヤング率を求めることも可能である.シリコンを用いて本手法によるヤング率の計測を行い,レオメータで計測したヤング率を比較することにより,提案手法の妥当性を確認している.
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