労働力の省力化という観点から広大な空間を作業する機械システムとして、車両などの移動機械を用いた自動走行システムや複数のテザーによる懸垂装置を用いた作業システムが開発され実用化されてきた。 本研究ではこれら従来システムを発展させ、広大な作業環境領域を有し、かつ多様な作業を遂行可能な広域作業ロボットシステムの基盤構築を目指した。 具体的には、(1)並走する2台の車両搭載型クレーン間に2本のテザーをループ状に架け渡し、そのテザーにより懸垂される移動装置を用いた広域作業システムの試作、(2)その試作システムを用いたアプリケーションの一つである広域草刈システムの模擬実験を行った。
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