研究課題
平成28年度は,平成25年度に開発した「方向性電磁鋼板を用いた積層鉄芯の層間ギャップを考慮した磁界解析法と鉄損解析法」を用いて,簡易な方向性電磁鋼板バルブ型可飽和リアクトルモデルの鉄損の増加要因を検討した。鉄損の増加原因は磁束の偏りが積層方向だけでなく,方向性電磁鋼板材料の磁気特性により面内方向にも偏ったことが明らかにした。バルブ構造を改良することによるバルブ型可飽和リアクトルの鉄損低減方法を提案し,バルブ形状の最適化を行った。その結果,改良型の鉄芯中の磁束の偏りを均一化することにより,改良型モデルの鉄損を従来型モデルにより最大約30%を低減できることを示した。それを2016年に,この分野では国際的に最も権威がある国際会議The 17th Biennial IEEE Conference on Electromagnetic Field Computationに発表した。また,平成25年度に開発した「方向性電磁鋼板を用いた積層鉄芯の層間ギャップを考慮した磁界解析法と鉄損解析法」を用いて,三相リアクトルの鉄損の増加要因を検討した。三相リアクトルでは,LとT接合部での方向性電磁鋼板材料の磁気特性による鉄損増加が大きいことがわっかた。三相リアクトルのLとT接合部形状改良による損失低減を行った。その結果,改良型モデルの鉄損を従来型モデルにより約12%を低減できることを示した。それも2016年に国際会議The 17th Biennial IEEE Conference on Electromagnetic Field Computationに発表した。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 4件)