静電気や放電は、産業分野で応用されているが、電子機器の誤動作の原因となる。この種の問題は、エアコンの使用による室内の低湿度化、マイクロエレクトロニクス化により、今後もますます無視できない問題となり、早急に解決することが求められている。本研究では、帯電した人体がパソコンなどの電子機器から遠ざかることで起こる電子機器の誤動作の問題を解決し、誤動作の起こりにくい信頼性の高い電子機器の設計に指針を与えることを目的として実施した。本研究の結果、金属筐体に生じる誘導電圧は、帯電物体の電圧よりも相当大きくなる可能性があることを明らかにした。本研究成果は、信頼性の高い電子機器の設計に役立つと思われる。
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