研究課題/領域番号 |
25820115
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 神戸市立工業高等専門学校 |
研究代表者 |
中村 佳敬 神戸市立工業高等専門学校, 電気工学科, 講師 (70609817)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 冬季雷 / リモートセンシング / 大気電気学 / 干渉計 |
研究概要 |
平成25年度では観測システムの立ち上げに注力し,雷放電路可視化装置であるVHF帯広帯域ディジタル干渉計の改良とLF帯広帯域ディジタル干渉計の構築と精度検証を最大の目標として研究を遂行した.VHF帯広帯域ディジタル干渉計については、従来より行われていた受信信号のトリガ記録方式とは別に、新たに連続記録方式による雷放電に伴う信号の受信と干渉法による電磁波測位の実現可能性について,大阪平野で発生した夏季雷を対象として試験観測を実施した.さらに,LF帯広帯域ディジタル干渉計の精度検証を行うべく,VHF帯広帯域ディジタル干渉計を用いた精度検証を行い,LF帯広帯域ディジタル干渉計が雷放電路可視化装置として良好な精度を有することを明らかにした.12月には石川県内灘町にトリガ記録方式と連続記録方式のVHF帯広帯域ディジタル干渉計を移設し,VHF帯観測機による観測体制の構築と冬季雷雲の試験観測を実施した.この試験観測における初期解析において,風車防護用避雷鉄塔に対する対地放電を捕らえることに成功した.以上により,観測体制の構築は予定通りすすんだと考えている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
連続記録方式によるVHF帯広帯域ディジタル干渉計を手動制御ではあるものの観測可能な状態になった.そして,この連続記録方式の干渉計の観測結果について,初期解析により放電路の詳細な進展様相の可視化に成功した.
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は連続記録方式によるVHF帯広帯域ディジタル干渉計の安定動作を目的とし,夏季雷観測を大阪平野で実施する.現在手動で行われている観測の自動化について検討を行う.また冬季雷観測を実施し,冬季雷の観測事例の蓄積を目指す.さらに,前年度使用したVHF帯広帯域ディジタル干渉計よりも,観測範囲が広いLF帯広帯域ディジタル干渉計を冬季雷観測用に配置し,広範囲にわたる放電路の標定を目指す.超高層建築物に対する落雷について,観測点となりうる候補地を複数箇所選出し,観測の可能性について検討を行う.
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