本研究では、教育の場面で有用な磁界可視化システムを開発した。本可視化システムは、拡張現実感技術を利用しており、さらにヘッドマウントディスプレイを用いた結果の3D表示も可能である。これを実現するために、3次元空間内おける新しい磁束線描画手法ついて提案し開発を行った。これよって、電流や鉄心が存在する磁界もリアルタイムに可視化でき、ユーザに提示できるようになった。本システムを活用すれば、ユーザは3次元空間で自由に磁石や鉄心を動かしながら干渉する磁界の様子をリアルタイムに把握し観察することができる。 特に最終年度には、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いた結果表示方法についての検討を行い、HMDを利用して磁束線を立体的に観察できるシステムの開発を行った。開発したシステムを中学生を被験者として利用してもらい、良好な反応を得ることができた。
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