少数個のスイッチで構成可能な太陽電池用部分影補償器の開発を行った。1)昇降圧コンバータ多段接続方式、2)共振形倍電圧整流回路方式、の主に2種類の部分影補償器を対象とし、詳細解析ならびに検証実験を実施した。いずれの方式でも部分影による悪影響を防止可能であり、本研究で開発した部分影補償器の有用性が確認された。また、共振形倍電圧整流回路を用いた部分影補償器は、補償器内のスイッチや磁性素子を共通部品として汎用PWMコンバータと統合し、「統合型コンバータ」としての動作も可能である。統合型コンバータは回路素子数の更なる削減のみならず、コンポーネント数削減によるシステムの簡素化も実現可能な方式である。
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