入力磁場を高感度にディジタル信号として測定可能な超伝導磁気センシングシステムを開発した。磁気センシング部の動作点固定を、超伝導回路で行うことにより、ディジタル読み出しと高速応答を両立することができる。高い感度と高速応答が両立できることを、理論解析と基本的な実験結果より示した。地磁気環境下での超伝導磁気センシングシステムの動作を目指し、磁気シールド構造を有する超伝導回路の検討を行った。地磁気環境下で100GHzを超える周波数でTフリップフロップ回路が広い動作余裕度を持って動作することを実証した。これらの技術を組み合わせ、実用的な超伝導ディジタル磁気センシングシステムが構築できる。
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