訂正能力を可変にする低密度パリティ検査(LDPC)符号に関する符号化法および復号法を開発した.主に得られた成果として,(i)複数の部分グラフを組み合わせることで復元可能なパンクチャドビット数を保証するLDPC符号の設計方法を提案した.提案した符号に対しパンクチャドビットの選択方法を提案し,ガウス近似法による解析結果より通常のLDPC符号より反復閾値が大きくなり,符号化率ごとに最適なパンクチャド次数分布を導出した.(ii)確率伝播型(BP)復号法の性能劣化要因であるループ着目したBP復号法を提案し,正しい事後確率を計算ができない場合でも,より正確に計算できるようにする方法を提案した.
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