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本研究課題では，まず有限周波数特性より強い概念である消散性を保存する時系列データに基づく低次元化法を導いた．さらに，大規模システムの有効な低次元化手法の一つである固有直交分解に対して分散的なアプローチを提案し，近似誤差の上界値もあわせて理論的に保証した．この成果を用いて，電力ネットワークの過渡安定性診断の手法も導いた．また，準備的な取り組みの中で，多次元システムの有限周波数特性を消散不等式を用いて特徴づけ，オリジナルな結果を与えた．さらに，拡散戦略を有する分散カルマンフィルタの推定性能を明確化し，フィルタ設計に有用な結果を得た．
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