本研究では、動的システムの制御に必要な情報の最小量について調べた。フィードバック経路の信号-ノイズ比(SN比)を最悪振幅に基づいて評価し、すべての制御則に渡り最小化した。SN比の限界値を、制御対象の不安定極の積を用いて表わした。また、確率システムの対する結果を0次エントロピーと呼ばれる情報論的な量を用いることで導いた。さらに、自乗平均SN比の限界を一入出力システムに対して示した。本結果を多入出力システムのフィードバックを伴う伝送路を介した制御へと拡張し、最適な制御則を受信用および送信用オブザーバを用いて構成した。
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