本研究では,あと施工アンカーボルト固着部の接着剤充填状況(内部欠陥)を対象として,解析により励磁コイルの理論設計を行い,この結果に基づき励磁コイルを試作した。続いて、励磁コイルとレーザドップラ振動計を組合わせた「非接触衝撃弾性波法」を開発し,接着剤充填状況の評価を試みた。その結果,アンカーボルト固着部の充填率が25%程度以下の低いものを検出できる可能性があることを明らかにした。 同様の手順で,非接触衝撃弾性波法によりPCグラウト充填評価も試みた。その結果,励磁コイルの性能を適切に設定することができれば,グラウト充填率を評価できる可能性があることがわかった。
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