研究課題/領域番号 |
25820206
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
奥村 徹 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40332027)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | SBHS鋼 / 塑性領域 / 橋脚柱 / 繰り返し載荷 |
研究概要 |
SBHS500材による鋼製橋脚およびそれにコンクリートを充填した橋脚にレベル2地震動を想定した漸増繰り返し載荷実験を行うための供試体の設計を行った.耐震性能を比較評価するため従来用いられているSM490Y材を用いた供試体についても設計を行った. 現状ではSBHS500材については,これまでレベル2地震動に対して弾性設計しかなされておらず弾塑性設計法が確立されていない.したがって,SBHS材を用いる場合は弾性設計によるのが通常の考え方ではあるが,これによるとレベル2地震動に対して弾塑性設計が可能な従来鋼(SM490Y材)に対して,弾性設計しかできないSBHS500材はコスト的に不利となり,従来鋼に対して利用する価値がなくなってしまう.このためBHS500材による橋脚について従来鋼による耐震設計法に準じて設計を行った.供試体のサイズは,試験機の載荷容量などの関係から実橋の1/10スケールとした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では平成25年度にSBHS鋼橋脚柱の載荷実験の実施を予定していた.しかしながら供試体の設計にあたりSBHS材については,これまでレベル2地震動に対して弾性設計しかなされておらず弾塑性設計法が確立されていなかった.このため,従来鋼による耐震設計法と整合するように供試体の設計法を詳細に検討する必要があった.
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今後の研究の推進方策 |
今年度初旬に実験供試体を製作し,繰り返し載荷実験を行う.また材料試験を行いSBHS鋼の繰り返し挙動を把握したうえで,数値解析に材料構成則として導入し数値解析の精度向上を図る.
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次年度の研究費の使用計画 |
当初の計画ではH25年度にSBHS鋼製柱の供試体製作を行う予定であったが,これをH26年度に行うことになったため. 前年度に予定していたSBHS鋼製柱と今年度予定していたコンクリート充填SBHS鋼製柱の製作を行う.
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