研究課題/領域番号 |
25820213
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
ピパットポンサー ティラポン 東京工業大学, 学術国際情報センター, 准教授 (10401522)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 土質力学 / 盛土 / アーチ効果 / 荷重分布 / 模型実験 / 下界定理 / 極限解析 / 安息角 |
研究概要 |
本研究では、砂丘内の主働的・受働的限界応力の条件下でアーチ作用に関する基本的な知見を得た。ニュートン法を用いた下界定理による半無限くさびの極限解析に基づく数値解を検証するために,法面勾配を安息角で形成した1G場での盛土模型実験が行われた。乾燥硅砂6号および8号を用いて網ふるい降下法によって作成された盛土に対して,界面摩擦,最大沈下,ヒステリシスなどの異なる条件で実験を実施した。盛土内の降伏に関しては,中央にヒンジを有する剛な基礎の中央部分の沈下および隆起によって誘導された。基礎の沈下を僅かに増加させた場合,盛土中央部の圧力が有意に減少した一方,基礎を隆起させることで再び元の位置に戻す過程においては,盛土中央部の圧力は徐々に増加した。実験においてヒステリシスの影響を受ける変位経路を与えたが,主働的・受働的土圧の限界の数値解は,降伏の範囲内にある測定値と合理的に一致した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度に予定していた模型実験の構造フレームの製作・予備実験は早期終了を可能にできたため,平成26年度に予定していた模型実験の一部を前倒して行い一連の模型実験の信頼性評価と問題点の改善方法を検討する。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は模型実験の構造フレームの製作・予備実験を早期に達成することが出来たため,引き続き,26年以降に予定していた模型実験に着手する。一連の模型実験の信頼性評価と問題点の改善方法を検討し,破壊状態まで対応するために,底板の移動での大きな沈下量に十分に追随できるように工夫する。
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