ピートや粘土を含む軟弱地盤上の盛土施工では、供用後もダラダラと沈下が継続することがあり、維持補修に多大な労力と費用を必要とする。本研究では、我が国の高速道路事業における盛土施工の技術的な実績をもとに、同様に軟弱地盤で苦しむ海外諸国への技術移転も視野に入れた、軟弱地盤に対する新しい対策方針の提案を行った。これまで予測困難とされてきた軟弱地盤の長期沈下に対して、新しい数値解析手法により、予測精度を向上させると共に、鉛直ドレーン打設や真空圧密による地盤改良工法の有効性に対して、地盤条件や工期・工費なども考慮した定量的な評価を行った。
|