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2016 年度 実績報告書

全球水資源モデルへの河川氾濫・水面蒸発過程の導入による乾燥地湿地帯の数値実験

研究課題

研究課題/領域番号 25820230
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

花崎 直太  国立研究開発法人国立環境研究所, 地球環境研究センター, 主任研究員 (50442710)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード乾燥地 / 水資源 / 流出量
研究実績の概要

研究を進めた結果、乾燥地での氾濫原・湿地帯に流れ込む流入量に大きなバイアスがあることが明らかになり、当初の研究を実施するためには、乾燥地を含む世界全体の流出量再現性の向上を優先させるべきことが認識された。また、研究を進める途中に、沿岸乾燥地における海水淡水化の重要性が拡大していることも明らかになり、海水淡水化の定量的な推定に関するモデルを開発することで、乾燥地帯におけるH08の水資源評価が改良できることも見込まれた。
そこで、研究目的や内容をやや拡大し、全球水資源モデルH08の世界全体での流出量再現性の向上させること、ならびに、沿岸乾燥地での水資源評価を改良するため、海水淡水化に関するモデルを新たに開発することを目的として研究を実施した。
流出量再現性の向上に関しては、これまでの特定流域への適用事例での知見をもとに自動化アルゴリズムを構築し、また同定に利用する観測流量データを高度に規格化することにより、全球水文パラメータの同定プログラムの開発を行った。海水淡水化のモデル開発に関しては、まず現在入手可能な海水淡水化のデータベースならびに乾燥地での水利用データを利用することで、海水淡水化が導入される地理・気候・社会経済条件を割り出した。これらの分析結果をもとに、海水淡水化の利用されている地域(Area Utilizing Seawater Desalination; AUSD) と使用量を推定する海水淡水化モデルを開発した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A seawater desalination scheme for global hydrological models2016

    • 著者名/発表者名
      Hanasaki, N., Yoshikawa, S., Kakinuma, K., and Kanae, S.
    • 雑誌名

      Hydrology and Earth System. Sciences

      巻: 20 ページ: 4143-4157

    • DOI

      10.5194/hess-20-4143-2016

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Incorporation of advanced water abstraction schemes into the H08 global hydrological model2016

    • 著者名/発表者名
      Hanasaki N
    • 学会等名
      Japan Geoscience Union Meeting 2016
    • 発表場所
      Makuhari, Japan
    • 年月日
      2016-05-25 – 2016-05-25
    • 国際学会 / 招待講演
  • [備考] H08 Home

    • URL

      http://h08.nies.go.jp/h08/

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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