研究課題
都市・交通の諸問題をコミュニケーションにより解決を図る都市交通コミュニケーション(モビリティ・マネジメント,以下MM)施策は全国各地で適用が試みれている.短期的な効果が発現しているものの,約半数が2年しか継続しておらず,施策の継続展開が実現していない点が課題となっている.本研究は持続可能なMM施策の展開のための基礎的かつ実践的な研究として,手法論と効果の実証の両面から,(1)持続可能なMM施策の展開に関する具体的手法や支援ツールの開発,運営組織等の構築と有効性の実践的検証,(2)施策の長期展開が交通行動・現象に及ぼす効果の実証,(3)長期展開がソーシャルキャピタルや地域コミュニティに寄与する効果と発現メカニズムの実証を行い,研究の最終成果として実務者が参照できる手引き等の作成を目指し,実務における持続可能な施策展開への貢献を図ることを狙った.本研究の成果として,1)MMツール類の作成とWebページでの公表,2))成功する組織の特性をヒアリング調査・分析により明確化,3)長期に施策展開する地域の交通現象面での効果の計測・評価,4)ソーシャルキャピタルの形成メカニズムと効果の明確化が挙げられる.また,これらの成果の一部は,実務者向けの書籍を発行し,社会にフィードバックした.
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件)
交通工学
巻: Vol.50, No. 1 ページ: 47-56