本研究は、2012年11月に路面電車の減便を実施した土佐電氣鐡道における減便後の利用者数の変化について、ICカードデータから得られる電停間OD利用者数を用いて分析した。分析には、ある時点から着目する事象が発生する時間までを分析することで知られる生存時間分析を適用し、路面電車の減便開始後からデータ取得期間中に確認される利用者数の変化について考察を行った。分析の結果、減便後の電停間OD利用者数の変化の仕方に電停ODペアの立地条件が異なることを示し、今後の路面電車利用者数維持のために運行会社が考えるべき事項について考察をした。
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