本研究では、再生水処理技術として紫外線消毒に着目し、対象病原微生物をノロウイルスとして、その消毒効果を把握した。得られた結果より、再生水の様々な利用用途、農業利用、親水利用、修景利用等の用途毎において、紫外線消毒によるノロウイルスの感染リスク評価を試みた。 その結果、水質性状の異なる処理水に紫外線消毒を行うと、ノロウイルスの消毒効果が水質により異なることが明らかとなった。また再生水のリスク評価を行った結果、紫外線消毒を行うことで、二次処理水を直接使用する際と比較して感染リスクが1/10~1/30程度低減することが明らかとなった。
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